フィリピン ダバオ探索記2

 

 

屋根から漏れた光がチラチラと顔を照らし、私は少し背中を痛めて起きた。

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結局先日は近所の人達と手押し相撲、腕相撲をやりながら酒を浴びるほど飲み、目を覚ますと朝になってた。昨日の記憶がふわふわなので多分、私はギボに日本語を教えたとは思うのだが定かではない。

 

ギボは いち早く出国するために大金を稼ぐ と言いまだ日の出る前 午前4時半ごろに仕事に行ってしまったので確認のしようがない。

 

 

 

 

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朝ご飯をご馳走になり、ギボの家族とSNSのアカウント教え合い彼等の家を出た。

 

 

さぞエフレン氏は心配しているだろうと思い、足早にホテルへと急ぐと彼は既にホテルのロビーで読書をしながら待っていた。

 

 

 

 

きっと何か小言を言われるだろうと思い、言い訳を幾通りも用意していたのだが彼は開口一番「性病には気をつけろよ」とだけ私に忠告し、その後 英語の授業には比較的スムーズに移行した。何を勘違いしたかはおおよそ察しが付くが勘違いを解いたところで私に有益なことは見つからなかったのでそのままにしておいた。

 

 

 

しかし彼の忠告にある通り、ここフィリピンのダバオは現在、国内では治安の面では最も安全と名高いのだが、HIVの感染率は東アジアの中でも上から数えた方が遥かに早い現状がある。

 

私は己の欲望には比較的素直な方だという自負はあるがそういったギラギラとした誘惑には決して惑わされず、むしろ石橋を叩きすぎて崩壊させるほどの実直さを併せ持つ私には無縁の話であった。

 

 

 

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その後はサラム島の浜辺にピクニックに行き、格差や環境、宗教などに始まる世界的な問題などに対する考え方や対策案について話し合うつもりだったのだが、いつの間にか私たちの話は自分達の夢や悩みについてなど前述した世界的問題にも引けをとらない重要度の話へと展開していった。

 

 

 

なんでも彼には彼なりの大問題があるらしく、私がその問題は放っておいても害はないのだけれども、日本には年齢が30を超えても女性との深いかかわりあいを持たなかった高貴な男共はみな妖精になることができるという言い伝えがあると彼に言うと

「もうすぐ妖精になって空が飛べるな…」

と遠い目をしていたのでそっとしておき、私はひとりで蟹と遊んでいた。

 

 

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