日本人って海外では生きづらくないか?
はろろーん。西江(@SNisie1129)だ。
さっそく本題に入るが、ずばり日本人って海外だと過ごしにくくないか?という話だ。
唐突に言われても現在海外にいない人や海外に行ったことのない人にとってはなんのこっちゃ分からないと思う。
まずは自己紹介をさせていただきたいのですが、私は自他ともに認める真日本人でございます。空気は読むし顔色も窺います。上司が「カラスは白い」といったらカラスは無論 白いのでございます。今回はそんな私が最近、海外で生活するうえで「辛いなぁ」と思った文化的に違うようなことをまとめていこうと思う。
ちなみに現在、私が住んでいる場所は日本より約5000kmほど離れたオーストラリアはブリスベン付近の田舎町、カブルチャーにてござい。
ファーム(農業関係)仕事が盛んな場所なので、各国から出稼ぎにきた人で賑わっている町でもある。
それではいってみよう。
空気は読めない
空気を読む、なんていうのは日本独自の文化であることはご存知のことと思う。賛否両論ある文化であるが、私は断固 賛成である。だって言いづらいではないか。自分の意見って。「言わなくても察してくれよ」と考えてしまう私は真日本人なのだろう。
ところがここはオーストラリア。外国である。
空気というのは地球の大気圏を覆う最下層に存在する無色透明の気体しかないのである。文保的にも読めないしな空気って。
そのため許容できないことにはNOと、誰とも話したくない気分なのに同居人のカールがしつこく自慢話と愚痴を話しかけてきたときには「黙れ殺すぞ。」くらい直接的に言わなければならないっぽい。文化の違いってスゲー。
いちいち聞いてはいけない
日本でプラントエンジニアとして働いていた時、キャバクラに大金を落とすことが生きがいの上司に「なにかするとき、分からないときは必ず上司か先輩に尋ねてみなさい。二度手間が一番 避けるべき仕事だからね」と、ことあるごとに言われていた。
そのため、ここオーストラリアで働く際にも、すこしでも不安に思ったことは必ず周囲の人に聞いていたのが、そのときによく言われていたのが「Don't be shy(恥ずかしがるな、いちいち聞くな的なニュアンス)」ということだった。いや恥ずかしがってるんじゃなくて後戻り作業が嫌なんだよ。
あと、オーストラリアで働いている日本人のブログで「結構 経験のある中年男性がイチイチ仕事を聞いてくるから脅したった。そしたら帰ったった。」と書いていたので海外では、そこまで細かく仕事のことを聞くのはあまりよろしくないっぽい(仕事にもよるだろうが)。
感謝、謝罪の言葉が少ない
これだよこれ。これを書くためにわざわざ「日本人って海外では生きづらくないか?」なんていう題にしたんだよ。他のことは忘れてしまって結構だ。お弁当のハンバーグの下にしかれているスパゲッティみたいなものだよ他のことは。
感謝、謝罪の言葉が少ない。個人的にはこれが一番 つらい。別に言ったところで何も減るわけないんだから積極的に言った方がよいと思うのだ私は。
人から何かをされたら「ありがとう」。
人に迷惑をかけてしまったら「ごめんなさい」。
こんなことは日本人なら一部の人以外ならだれでもできることだろう。しかし文化の違いからか、海外ではできない人が多い。
今日のことだ。
本日はイースターホリデーという休みだったので、昨晩はアニメを見たりファニエスト外語学院のDVDを見たりして徹夜をしたので、昼まで寝過ごしてやるぞ!と意気込み布団に入ってから3時間くらいで同居人のライアンという台湾人に起こされた。
「ショウ!空港に行くぞ!」
とのことだった。
3日くらい前に同居人のサムという台湾人のガールフレンドがオーストラリアに来るらしく、サムは当日 仕事で出払っていることなので私に空港までピックアップに行ってほしいと聞いていた。
空港までは片道50キロもあるので正直 とっても行きたくなかったが、シェアメイトの台湾人達には色々とお世話になっているので車を出すことに決めた。
しかし、聞いていたのは今日ではなく明日である。
そのため、気持ちよく惰眠を貪ろうとしていたところをたたき起こされた時点で私のイライラメーターは80%を超えていた。せめて何故 今日になったのかを聞き出そうと試みるも彼は英語がまったく話せないのでなんにも分からなかった。この時点でイライラメーターは90%。ったくよう。せめて人に何かをお願いするときはどんなに英語が苦手だろうと日にちと時間は前もってしっかりと伝えてくれよな。
しかし、「行くかバカ」と言って部屋に閉じこもって二度寝するわけにもいかないので、支度を5分で済ませ、車を走らせること50分。ようやく空港に着くも開口一番
「どこに来るか分かんね」
とライアン。
「はぁ?!」
と久しぶりに語気を荒らげてしまったのは申し訳ないが、せめてスムーズにピックアップをすませてくれよ、と私が思ったのも無理からぬことだろう。おまけに車を止めていた場所に30分たってもライアンが帰ってこず、整備員のおじさんに車を移動するように頼まれてしまったが、いまここでライアンを置き去りにして違う場所に駐車したらもう二度と会うことはない気がしたので必死にことの重大さを整備員に説明した。ようやく50分後にライアンが「いない。ここじゃない。」と言いながら帰ってきた。ここで私のイライラメーターは100%に到達した。
結局、サムの彼女をピックアップするまでに何度も別の場所に車を走らせ、ようやく彼女と会ったときには既に空港についてから1時間30分が経っていた。
そして、
彼女がなんの挨拶もしない→イライラメーターが120%にup↑
そして突然の雨 →イライラメーターが150%にup↑
渋滞 →イライラメーターが200%にup↑
などと怒涛のバッドラックにイライラが募り、もうなんか気分が悪くなってきた。
そして極めつけが、ようやく家に到着したとき、彼女がお礼の一言も言わずに家に入ったことだった。
はぁぁぁぁぁぁ???!!と口にこそ出さぬものの、そのような怨嗟の声が頭の中で鳴り響いていた。テメーこちとら気持ちよく寝てるところをたたき起こされて車を3時間も走らせてたんだぞコラ。ちょっと眼鏡外せ。顔面殴ったらぁ。
小生、あれほど女性の顔をはたきたくなったのは生まれて初めてでございます。
流石にこれには西江も限界で部屋に引きこもるや否やすぐに床につき、4時間という多大な時間を怒りを鎮めるための睡眠に費やした。これ以上のふて寝があるだろうか。いやない(反語)。
そして今日から彼女も同じシェアハウスに住むことになるそうだ。
先が心配である。
総括
私がサンシャインコーストで働いていた時、ケアンズで大学生をしているらしい日本人の学生が
「オーストラリアに来てから「ありがとう」とか「ごめんなさい」って言わなくなった、ってよく親とか友達に言われるんですよね」
と言っていたことがあった。そのとき私は「それはダメだろ。どこの国にいたってそれは大切にしなきゃいけないよ」と偉そうに頭の中で説教を垂れた(直接言う度胸はなかった)が、今になって彼の気持ちが分かる。なんか阿保らしくなってくるんだよなイチイチ言うの。
だがしかし、私の恩師でもある小学生の頃の担任の篠塚先生が「人にやられて嫌なことはやらない。これだけ注意していればみんなと仲良しになれますよ」と教えられているので、どこの国にいたって感謝と謝罪の言葉は口に出していこうと思う。