キタミナ

当面は日本に帰らないでなんとかやろう。

「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた→そしたら以外に役立った」という本を読んでみて

こんにちは。西江です。

 

先日、友達にKindleで「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた→そしたら以外に役立った」という個性的な名前の本をプレゼントしていただき、本日、少し時間があったので読んでみました。著者は堀江貴文さん。日本語の本は久しぶりに見ました。本当にありがとう吉見くん。

 

 

概要

著者である堀江貴文さんが投獄され、快適に情報を収集することのできたネット環境から隔離されてしまいます。そこで情報弱者にならないようにスタッフや、100万部超えのベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者である水野敬也さんをはじめとする多くの有名作家から本やブログ、マンガや記事を実業家である堀江貴文さんが読み、その中でもお勧めできる作品を堀江さんが解説したり、堀江さんが日常的に気になっている事柄を理解するのに適した本を紹介する、といった内容でした。

 

特に印象に残ったところ

 

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 流石は堀江さん。面白いモノの見方や表現があったのですが、個人的に特に印象に残った2つのテーマを紹介したいと思います。

 

 

情報の鵜呑みは非常に危険

 4つあるメインテーマの一つに情報を鵜呑みにする日本人へ、というテーマがありました。”情報人災としての福島原発”という本書のサブテーマからも分かるように、東日本大震災の真っ只中、様々な憶測、なかにはまったく根拠のない悪質なデマが広がり、結果として福島の産業は大打撃を負うことになったそうです。著者は「バカは放射能よりも怖い」と締めくくっていました。辛辣ですが同意できるところがあると思えました。

 

遠い親戚の年配の女性も、マスメディアの放送することに何の疑念も抱くことなく、震災後の数週間、家からは極力出ないように心がけていた人がいました。福島産の農作物は今でも買わないようにしているのはちょっとアレですよね。まぁ本人の自由なんですけども。

 

 

 

勝者に学ぶ”ヤマ師の美学”

私が特に共感したテーマでした。

 

このテーマは著者がカジノで5000万円を獲得するも、一億円を狙ってダブルアップ(倍賭け)をして無一文になった、という導入から入ります。そしてDNAの2重らせんという「神様の設計図」とも呼ばれる世紀の大発見をしたジェームス・D・ワトソンとフランシス・クリックについて書かれた「2重らせん」という本について書かれています。

 

科学であっても競争、というように”ヤマ師”として紹介されているワトソンがあらゆる障害にも屈せず、仮説を立て、一発逆転を狙って成功を収めるという話の中で著者は、勝利への恍惚感と「さぁどうなる?」という感覚。これは人生で数あるラッキーな瞬間において”さらに踏み込んだものだけ”が手に入れることができる、というように書いておりました。

 

私事ですが、高校生のころネットオークションでお小遣いを稼いでいたことがあります。近所の古本市などの中古品を扱っている店に行き、ネットで高く売れそうなものを調査して購入し、高く売るという古典的な方法でした。転売っていうやつですね。高校生の私にも理解できる極めて簡単なものでした。余談ですがチケット等の転売にも興味のあったものの、当時ジャニオタと呼ばれるジャニーズの熱狂的なファンをブチ切れさせ、彼女たちの巧みな誹謗中傷の後、私はSNSアカウントを一つ失った直後でしたので怖くて手は出せませんでした。

 

 

そんな小遣い稼ぎで得た金額を自給として換算してみると普通にバイトをしたほうが稼ぎとしては良かったのですが、自分1人で人気が出そうな商品の調査、商品の売り方を熟考したり、取引相手との連絡、商品の梱包、発送などをやっていたので、うまくは言えないが充実感みたいなものがあったような気がします。

 

 

その後は古着、東京ゲームショウなどのイベントでもらえた特典、映画の前売り券などで引き換えできる商品などを取り扱っていき、半年後には友人数人を巻き込んで高校生としてはそこそこな金額を稼ぐことができていました。

 

最終的には、読みが大外れして10万円という高校生にしては多額の損失を出してしまいましたが、大金を失うまでの数週間、「もしも上手くいったらとんでもないぞ!」という成功した後のことを考えていた時間は私の人生の中でも上位に入る充実した時間だったかのように思えます。

 

 

 

読んだ感想

 

読みたくなる本が1冊は見つかる

 私は、この本を知り合いから「読みたい本を探すのに役に立つよ」と紹介されて読ませていただきました。

 鉄道ドラマを扱った「カレチ」や、オウム真理教を扱ったノンフィクション「A3」、科学オリンピックについてのドキュメンタリー「理系の子ー高校生科学オリンピックの青春ー」など、著者が紹介してくれる本のジャンルは多岐にわたっていました。

 どれも著者の堀江さんの日常的に考えていること、例えば 

”日本人はもうちょっとわがままになったほうがいい”、

”なぜ日本では「怪物」が育たないのか” 

というテーマに沿って紹介されているので非常に興味が湧く構成となっていました。

 

 

ただ、そんなに読みたい本って探すの難しくなくない?というのが率直な感想です。

 

そもそも”読みたくなる本”というのは書店に行き、本棚を漠然と見渡していても無意識下のうちに読みたい本は選別されていると思います。私も先日 最寄りの図書館に行って漠然と見渡しながら散策することで「How to be an international spy(国際的スパイのなり方)」という非情に興味深い7歳~11歳向けの本を探し出して借りてきました。鳩などの動物がスパイとして第二次世界大戦で使われたという衝撃の事実を知り、よくベランダに来る鳩が急に疑わしく思えました。

 

私の主な本の探し方はこんな感じですが、まったく興味のないような題名でもチラッと中を見ると面白そうな本だったりするのでちょっとした冒険のようで面白いですよ。

 

これは特に特別なことではなく、人間というのは視覚から得た情報を潜在意識下で取捨選択をしている、というのを過去に何かの本で読んだことがあります。そのため本屋に行けば 何かしらは興味が持てる本に出くわすらしいです。私は潜在的には国際的スパイになりたかったようです。

 

 

 しかし、あくまで無意識下のうちに選別されるのはタイトルから判断できるジャンルなど、非常に大まかなものなので内容をみてガッカリ、ということも多々あります。

 

 したがって、筆者の堀江さんの考え方を垣間見てみたいと考えている方や、質の良い本を読みたいと思った方にはお勧めできる本だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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