貴重な海外での一日の過ごし方
昨日は9時間にも及ぶ野外での仕事に身も心も疲れ果て、ある人のために記事を作ったり、母からのラインを返してやらねばと思っていたのですが、家に帰るや否やソファーで泥のように寝てしまいました。すみませんでした。あまりにも泥のように眠りこける私を心配してくれてか、シェアメイトの台湾人がカタコトの日本語で「ダイジョウブ？」やら「ナニカノム？」やらと聞いてくれました。夕食も作ってくれたらしく、丁寧に置手紙まで添えてありました。読もうとしたのですが、すでにコンタクトレンズを外しており、眼鏡を自室に取りに行くのも億劫なほど疲れていたのでそのまま眠りにつきました。
午前2時ごろ、肌寒くて起きました。目ををリモコンにあり得ないほど近づけてエアコンの設定温度を確認すると20度になっておしました。ド冷房です。どうにか二度寝をしようとあらゆる体勢、手の届く範囲にあるありとあらゆるものをかき集めて寒さをしのごうとしたのですが無理と悟り、しぶしぶエアコンを切り、居間の電気をを消灯して自室に戻りました。流石にもう二度寝は無理だろうと思っていたのですが、すんなりと眠りにつける私の睡眠欲求の強さが少し怖くなりました。
そして、次に目が覚めたのは６時ちょっと前の空がまだ薄暗い時間帯でした。外に出るとヒンヤリと冷たい空気が身体を通り過ぎていき、タンクトップで外に出たことを後悔しました。空を見上げると少し雲がかかっていたのですが、チラチラと太陽が顔を出していたので、もう少し空が赤らみそうなら久しぶりに車を走らせて朝焼けでも写真に撮りに行こうかと思いました。
朝食としてベランダで味の全くしないコーンフレークを食べていました。するとシェアメイトの飼っている大きな猫が分け前をよこせとばかりに足元でニャアニャアと鳴いていたので少しのコーンフレークを投げてやるも匂いを少し嗅いだと思いきや踵を返し、居間に帰っていったのでした。
結局、空は赤くなることはなく、いつもと同じようにうすら薄らと明るくなり、いつもと同じような空色になったところで何だかガッカリとして、今日は家から一歩も出ないぞ、と固く決意したのでした。
昨日やり忘れてしまった歯磨きをしながら溜まりにたまったLINEメッセージを読み返していました。２週間前に送った私の手紙が日本にいる数少ない私の友人知人の元に届いたらしいのですが、返答を書こうにも私が住所が分からないとだったので教え、近況を報告し合ったりしましたが、きたる手紙で報告してもらった方が味があったのではと思い、少しだけ後悔しました。
朝の９時を過ぎる頃、シェアメイト達が起きだして何やらどこかに行くようでした。「これから出かけるけどショウもどう？」と聞かれましたが、他のシェアメイトと遊びに行くんだとウソをつきました。なぜだか今日はどこにも出かけたくない気分なのでした。
彼等が出かけた後、家は先ほどまでの賑やかさがウソのように静まり帰り、最近、日課となりかけていた私の日本語教室が生徒が出払ってしまったために開催できないことを思い出して少し寂しくもなりました。
そこからはいつものように近所の図書館で借りた英語で書かれた本の同じ項を読み、読み疲れて昼寝をして、思い出したように洗濯物を乾し、昼食と呼べないような粗末なものを作っては胃に流し込むのでした。
子猫と居間で遊んだり、シェアメイトが切り忘れたテレビなどを見ているうちに日が暮れて昨日シャアメイトの作っておいてくれていた素晴らしい夕食を食べました。およそ昼食に使った食材が同じものだとは思えませんでした。
そうこうしているうちに時刻は23時。
普段なら明日の仕事を考えて自室にもどりベッドに横たわっているような時間ですが、明日は日曜日。もう少し起きて、なにかしら今日の足跡を残したいと思います。
明日はもっと有意義に過ごせたらな、と思います。
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やってしまった…まさかあんなところにあんな小さい扇風機があるとは……
